高明な脳科学者、中野信子さんの著書。

自分の人生を幸せに送るための、脳の上手な使い方が書いてあります。

いくつか気になったところ、メモ。

「幸せを掴む脳の使い方」を読む目的

・日々の行動に、脳科学的なアプローチからさらなる幸せをもたらすため
・セルフイメージを上げるため

学び、気づき

・適当に扱われない、または舐められないためにも、セルフイメージは常に高く保つ
・損をすることが予想されることは、早めに損切りする

ネクストアクション

・一月に5000円〜10000円分の服を買う

・毎日朝はその日の理想の人物に関しての動画を観る
┗前日夜にピックアップは済ませておく

メッモ

自分を大事に扱うことが幸せの第一歩

人間は自分大事にしている人を粗末に扱うことに抵抗があるそうです。

心理学に「割れ窓理論」というものがあります。

窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物は十分に管理されていないと思われ、ごみが捨てられ、やがて地域の環境が悪化し、凶悪な犯罪が多発するようになる、という犯罪理論。

デジタル大辞泉「割れ窓理論」の解説

すでに秩序が乱れているところがあると、さらに秩序を乱すことへの抵抗が少なくなるという理論です。それと同じように、自分を大事に扱っていない人は、他の人から尊重されにくい傾向がある、と本書では説明しています。

逆に自分を大事に扱っている人、例えば身なりにちゃんと気を遣っている人には思わず敬語を使いたくなります。他の人に雑に扱われたくない人は、まずは自分を大切にすることから始めましょう。

髪のセットや綺麗な服装などで身なりを整える、胸を張って姿勢をただし自信があるように見せる、自分を褒めるなどしてみてください。

ものまね脳を使って理想の人に近づく

人間の脳にはミラーニューロンと呼ばれる神経細胞があると言われています。これはモノマネ脳、共感脳と言われ、人が泣いているのを見てもらい泣きしてしまうのは、この神経細胞の働きによってよって起こるといわれています。

この性質をうまく転用すると、自分を理想の状態に近づけることができます。例えば、成功している人や幸せな人がやっていることを積極的に真似していけば、自然と自分の自己イメージが成功者の自己イメージと重なって、自分の行動や結果に反映されていくそうです。

褒める際は人を介して伝えた方が効果的

褒め言葉は直接いわれるよりも、第三者の褒め言葉の方が、一番効果があるそうです。

これは心理学効果、「ウィンザー効果」と呼ばれています。

例えば自分への好感度を上げたい人、Aさんがいるとします。周りで噂話を広めてくれそうなBさんを見繕って、そのBさんにAさんに関して持ち上げる発言をすると、Bさんが噂を伝播し、その噂がAさんの耳に届き、最終的にAさんからの自分への好感度が上がるという効果が見込まれます。

これは直接褒められるよりも効果的。

元を取ろうとすると返って損をする

心理学効果、サンクコストの錯覚です。

ここまで頑張ったから最後まで頑張って今までの頑張り分を回収しようとすると、最終的に損失に繋がりますよ、みたいなことです。

例えば、3万円のコース料理に行ったとして、コースの途中まで満足度が低く、途中で退席しても満額払わなければならない状況を想定してみてください。3万円払ったから、その分の元を取ろうと最後まで食事を続けるのは、それ以降の時間の無駄につながるので結果的に損になってしまいます。。