Claude Codeスキルのおすすめ5選【使い方実例つき】
Claude Codeの「スキル」は、「/」から始まる言葉を打って呼び出す機能です。最初から使えるものと自分で作るものの違い、筆者がよく使う5つの使い方、長い文章を貼れない問題を自作のスキルで解決した例を、頼み方つきでまとめました。
スキルという言葉は聞いたことがあっても、結局何なのか分からない。調べても、エンジニア向けの作り方の説明ばかりで、自分に関係があるのか判断できない。そんな理由で、試さないまま放っている人もいるはずです。
Claude Codeは、パソコンの黒い画面(ターミナル)に文章で頼むと、ファイルを読んだり書いたりして作業を進めてくれるAIです。この記事では、Claude Codeをふだんの仕事で使っている筆者が、実際によく使っているスキルだけにしぼって紹介します。
Claude Codeの「スキル」とは?組み込みコマンドと自作スキルの違い
Claude Codeで / から始まる言葉を打つと呼び出せる機能には、最初から使える「組み込みコマンド」と、自分で作る「カスタムスキル」があります。
公式の説明書(公式ドキュメント)では、/clear のように元から入っている「コマンド」と、あとから足せる「スキル」を分けて呼んでいます。ただ、どちらも / から始まる名前を打って使うのは同じです。
ただ、どれも /名前 で呼び出すところは同じなので、ふだんはまとめて「スキル」と呼ばれることが多いです。この記事でも、検索でよく使われる言葉に合わせて、まとめて「スキル」と呼びます。
Claude Codeそのものが何なのか、何ができるのかはClaude Codeとは?非エンジニア向けの業務活用法でまとめています。
組み込みコマンド(最初から使えるもの)
/clear /compact /resume /rename /goal などは、Claude Codeを入れた時点で使える組み込みコマンドです。
追加で何かを入れたり、設定したりする必要はありません。ターミナルで / と打つと、使えるものが一覧で出てきます。
自分で作るカスタムスキル
カスタムスキルは、自分の作業に合わせて、自分で作るスキルです。
.claude/skills/ というフォルダの中にファイルを置いておくと、/自分で決めた名前 で呼び出せるようになります。
作り方の詳しい手順は、次の記事で説明しています。
この記事で紹介するのは、最初から入っている組み込みコマンドと、筆者が自分で作ったスキルです。Claude Codeを作っているAnthropic社が配っている公式スキルは、手に入れ方による違いと、実際に役立ったものをClaude Codeの公式スキル一覧にまとめました。
スキルの始め方【最初の一歩】
スキルを試す最初の一歩は、ターミナルで / とだけ打ってみることです。
Claude Codeを起動した状態で / を入力すると、使える組み込みコマンドの一覧が出ます。その中から気になるものを選んで動かすだけなので、名前を覚える必要はありません。
次の章では、その中でも筆者がよく使っているものを、使う場面つきで紹介します。
決まった手順の作業をスキルにする考え方は、Claude Codeで繰り返し業務を効率化する方法が近い内容です。
筆者が実際によく使う組み込みスキル5選
筆者がふだん使っているのは、/goal /compact /clear /resume /rename の5つです。
役割がそれぞれ違うので、使う場面ごとに紹介します。/clear と /resume はセットで使うので、1つの項目にまとめました。
このあと出てくる枠の中の文は、Claude Codeの画面にそのまま打つか、貼りつけて使えます。( )がある例は、( )の部分を自分の内容に書きかえてください。
/goal|完了条件を決めて自動で作業を進めてもらう
/goal は、達成したい条件(完了条件)を決めておくと、その条件を満たすまでClaude Codeが作業を続けてくれるコマンドです。
たとえば「ブログ記事の誤字チェックがすべて終わるまで確認を続ける」のような、1回のやりとりでは終わらない作業を頼むときに使っています。
/goal 記事内の誤字チェックがすべて終わるまで作業を続けて
途中でやめたいときは、/goal clear(または stop、off)で取り消せます。
任せきりにはせず、途中の様子や結果は必ず自分で確かめています。
/goal は、終わりの条件を具体的に書くほど、途中で止まりにくくなります。条件まで書いた例です。
/goal (対象のファイル名)の誤字脱字と表記ゆれをすべて直すまで作業を続けて
終わったと判断してよい条件:
- 誤字脱字がゼロ
- 表記ゆれ(ホームページ/HP、Web/WEBなど)が統一されている
- 直した箇所の一覧を出している
文章の内容や言い回しは変えないでください。直すのは誤字と表記だけです。
「変えてよい範囲」を書いておくのが大事です。書かないと文章そのものを書き直されて、どこが変わったのか追えなくなります。
/compact|長い作業でも会話を縮めて続ける
/compact は、それまでの会話を要約して、Claude Codeが一度に読める量(コンテキスト)の空きを増やすコマンドです。
長い作業を続けていると、会話の記録が増えて動きが重くなったり、途中で上限にかかったりすることがあります。そうなる前に /compact を打つと、会話の要点だけを残して作業を続けられます。
要約するとき、細かいやりとりは省かれます。続きの作業に関わる大事な指示は、縮めたあとにもう一度伝えると安心です。
縮める前に、残したい内容をファイルへ書き出させておくと、もっと確実です。
これから会話を圧縮します。その前に、続きの作業に必要な情報を
「引き継ぎメモ.md」に書き出してください。
書いてほしいこと:
- いま何を作っている途中か
- 決まったこと(変更してはいけない前提)
- まだ終わっていない作業
- 途中でうまくいかなかった方法と、その理由
うまくいかなかった方法を残すのがポイントです。書いておかないと、縮めたあとに同じ失敗をくり返す指示を出してしまいます。
/clear と /resume|会話を仕切り直して、あとから呼び出す
/clear は、会話をリセットして新しく始めるコマンドです。直前の会話は消えるわけではなく、/resume から呼び出せる形で残ります。
/resume は、残しておいた会話を一覧から選んで、続きから始めるコマンドです。筆者は、1つの作業がひと区切りついたところで /clear を打ち、別の作業に切り替えることが多いです。
- 作業を切り替えたいとき:
/clear - 前の作業に戻りたいとき:
/resume
セットで使うと、頭の中を整理しながら、いくつかの作業を並行して進められます。
/rename|会話に名前をつけて迷子を防ぐ
/rename は、今の会話(セッション)に、自分が分かりやすい名前をつけるコマンドです。
/resume の一覧は、そのままだと会話の中身が分かりにくく、あとからどれがどの作業か迷いがちです。/rename で名前をつけておくと、/resume の一覧で目的の会話をすぐに見つけられます。
/rename 記事リライト-claude-code
なお /rename は、ターミナル版のClaude Codeでは使えますが、エディタ(プログラムを書くためのソフト)の拡張機能版では使えないという報告があります。使っている環境によって動きが違う点は、覚えておいてください。
長い文章を貼れない問題を、自作スキルで解決した例
組み込みコマンドのほかに、筆者は「ペースト」という自作スキルもよく使っています。
Claude Codeを使っているエディタで、長い文章をそのまま貼りつけられなかった問題を解決するために作ったものです。
自作スキルのもう1つの例として、納品前のチェックをコマンドにした/deliverスキルの作り方も公開しています。
なぜ自作したのか
きっかけは、長いプログラムや動作の記録(ログ)、記事の下書きのような、まとまった量の文章を貼りつけようとしても、エディタの入力欄にうまく入らなかったことです。
調べてみると、同じような貼りつけの不具合は、ほかの人からも報告されていました。
エディタの拡張機能だけの制限である可能性が高く、ターミナル版やアプリ版では同じ問題は起きないかもしれません。筆者はエディタで作業することが多いので、この自作スキルでよけています。
仕組みと使い方
仕組みは単純です。コピーした中身(クリップボードの中身)を、いったんファイルに保存してから読み込みます。
- クリップボードの中身を、一時的なファイル(一時ファイル)に保存する
- そのファイルをClaude Codeに読み込ませる
- 中身を確かめてから、そのまま作業を続ける
入力欄に直接貼りつけるのをやめて、いったんファイルを通すようにしたら、長い文章でも安定して渡せるようになりました。同じような貼りつけの不具合に困っているなら、試してみる価値があります。
自分用のスキルを、Claude Codeに作ってもらうときの頼み方です。
クリップボードの中身を一時ファイルに保存して読み込むスキルを作ってください。
- 保存先:`.claude/skills/` の中
- 呼び出し名:/paste
- 保存した内容を読み込んだあと、冒頭と行数を表示して確認できるようにする
- 一時ファイルは作業が終わったら消す
私の環境は(Mac / Windows)です。
作ったあと、実際に一度呼び出して動くか確認してください。
パソコンの種類(MacかWindowsか)を先に伝えるのがこつです。クリップボードを扱う命令は、パソコンの基本ソフト(OS)ごとに違うので、書かないと動かないものが作られます。
このような自作スキルの作り方は、次の記事で手順つきで説明しています。
スキルを使うときの注意点
便利なスキルでも、結果を確かめずに任せきりにするのは避けています。
/goal のように自動で作業を進めるコマンドほど、最後の確認は自分でやることが大切です。
- 使う環境(ターミナル・エディタの拡張機能・アプリ)によって、使えるコマンドや動きが違うことがある
- Claude Codeのバージョンによって、コマンドがあるかないかや、動き方が変わることがある
- 自動で進んだ結果ほど、最後は必ず自分の目で確かめる
自動で進んだ作業を確かめるときは、何を変えたかをClaude Codeに一覧にしてもらうと、見る場所をしぼれます。
いま終わった作業で、どのファイルのどこを変えたかを一覧にしてください。
変える前と変えた後の文を、並べて見せてください。
一覧を出すだけにして、ほかは何も変えないでください。
この一覧も、AIが作ったものです。一覧だけで確認を終わらせず、変わった場所を1つずつ自分で開いて確かめてください。
便利な機能ほど、最後の判断は人がする。この前提を忘れないようにしています。
よくある質問
Q. スキルとスラッシュコマンドは同じものですか?
A. 厳密には、Claude Codeに元から入っている「コマンド」と、機能を広げるための「スキル」(同梱スキル・自作スキル)は、公式には別のものとして分けられています。ただ、どちらも /名前 で呼び出すところは同じなので、この記事ではまとめて「スキル」と呼んでいます。
Q. 自作スキルを作るには、プログラミングの知識が必要ですか?
A. この記事で紹介した「ペースト」スキルのように、簡単な手順なら専門の知識がなくても作れます。作り方の詳しい手順は、Claude Codeで納品チェック用スキルを自作する方法で説明しています。
Q. /goalを使うと、どこまで自動で進みますか?
A. 決めておいた完了条件を満たすまで、作業を続けます。ただし、最後の結果は自分で確かめることをおすすめします。/goal clear で、いつでも取り消せます。
Q. 貼りつけの不具合は、どの環境でも起きますか?
A. 筆者が確かめた限りでは、エディタの拡張機能版で報告が見られる不具合です。ターミナル版やアプリ版では起きない可能性があります。環境によって動きが違う点は、気をつけてください。
Q. これらのスキルは無料で使えますか?
A. 紹介した組み込みコマンドは、Claude Codeを使える環境なら、追加の費用なしで使えます。自作スキルを作るのにも、追加の費用はかかりません。
まとめ
Claude Codeのスキルには、最初から使える組み込みコマンドと、自分で作るカスタムスキルがあります。/ と打つだけで一覧が出るので、名前を覚える必要はありません。
筆者がよく使うのは、/goal /compact /clear /resume /rename の5つです。/goal は完了条件を決めると自動で作業を進めてくれますが、最後の確認は自分でやります。
エディタで長い文章を貼れない問題は、自作スキルでよけられます。使う環境やバージョンによってコマンドの動きが変わることがある点も、覚えておいてください。
まずは / と打って、組み込みコマンドの一覧を見てみるところから始めてみてください。
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筆者はフリーランスのWebディレクターとして、Web制作とAI活用の相談を受け付けています。
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