Typelessとは?AIへの指示を3倍速にする音声入力ツール
Claude CodeやChatGPTを使うとき、成果を左右するのは「どれだけ具体的に指示できるか」です。ただ、背景や条件を毎回タイピングするのは重く、つい短い指示で済ませてしまいます。
Typelessは、この入力の負担を減らすAI音声入力ツールです。話した内容をそのまま文字起こしするのではなく、言いよどみや言い直しを整理し、AIに渡しやすい文章へ整えてくれます。
この記事では、Typelessの基本機能、Claude CodeやChatGPTでの使い方、料金・競合ツールとの違いを、実務で使う前提で整理します。主に確認できるのは、次の3点です。
- Typelessの仕組みと従来の音声入力との違い
- Claude Code・ChatGPTへの音声指示、メール返信での使い方
- 料金・競合ツールとの比較・始め方
先に結論を言うと、Typeless公式サイトからPCのデスクトップ版で試すのが一番早いです。登録すると30日間のProトライアルが自動で始まるので、全機能を体験してから判断できます。
Typeless(タイプレス)とは?
Typeless(タイプレス)は、AIが音声を理解して整形済みのテキストに変換するサービスです。
単なる音声認識ツール(文字起こし)ではなく、発話後にLLM(大規模言語モデル)が処理を行う点が最大の特徴です。話した内容を「そのまま書き起こす」のではなく、「AIが意図を読んで磨いて出力する」という設計になっています。
開発はSimply CA LLCというアメリカのスタートアップが担っています。スタンフォード大学の卒業生が創業した会社で、「音声OSカンパニー」を掲げています。ツールとしての目標は「タイピングをなくすこと(Typeless)」。その名称そのままのコンセプトです。
従来の音声入力と何が違うのか
iPhoneのSiriや、Windowsの音声入力機能は「発話を文字に変換する」ことが主な役割です。フィラー語(「えーと」「あのー」)もそのまま書き起こされ、言い直した箇所も両方残ります。
Typelessはここが違います。発話が終わった後にLLMが処理を挟み、次の3つを自動で行います。
- フィラー語(「えーと」「あのー」「um」「uh」)を自動削除する
- 言い直した箇所は最終意図だけを残す(「来週、いや再来週の会議」→「再来週の会議」)
- 使用しているアプリに合わせて文体を自動調整する(Slackはカジュアル、メールはフォーマル)
結果として出力されるのは、推敲済みの自然な文章です。
書くことと話すことは、そもそもスピードが違う
ここで根本的な話をします。
「タイピング」と「発話」は、速度が本質的に異なります。平均的なタイピング速度は毎分40〜60語程度です。一方で発話速度は毎分120〜150語。つまり話す方が3〜5倍速いという前提があります。
これはTypelessを実際に使って実感できることです。AIへの指示をタイピングしていた頃と比べて、音声入力に変えてから3〜5倍のスピードで指示が出せます。
さらに重要なのは精度の変化です。
タイピングは「考えてから打つ」という手順を踏みます。つまり思考を一度止めて、言語化してから手を動かす。この手順が思考の流れを分断します。
話すことは違います。話しながら考えをまとめ、そのまま言語化できます。人間がもともと持っている「会話しながら思考する」能力がそのまま使えるため、出てくる言葉の質が変わります。
AIへの指示で言えば、タイピングで省略しがちだった文脈・背景・制約が、話す場合は自然に含まれます。結果として、AIから返るアウトプットの精度も上がります。
「声で話した内容 → Typelessが整形 → AIへの高品質な指示」という流れが、このツールの本質的な価値です。
気になった方は、Typeless公式サイトからデスクトップ版をダウンロードできます。登録から30日間は、語数無制限のProプランをそのまま試せます。
Typelessの5つの主要機能
Typelessには、音声入力をAIへの指示として使えるレベルに仕上げるための機能が5つあります。
1. フィラー語の自動除去
「えーと」「あのー」「まあ」「um」「uh」「you know」といったフィラー語は、話しながら考えるときに自然に出てしまいます。従来の音声入力ではそのまま残りますが、Typelessは発話後のLLM処理でこれらを自動的に除去します。
AIへのプロンプト入力を音声でしているとき、フィラー語が残るとプロンプトの品質が下がります。整理された指示を投げられるのは、Typelessの大きなメリットです。
2. 言い直しの自動認識
話しながら考えが変わって言い直すことはよくあります。「明日、いや明後日に」「Aの方向で、やっぱりBで」といった言い直しを、Typelessは自動で検知します。最終的に言いたかった内容だけが残るため、テキストが混乱しません。
公式の説明では「self-correction recognition(自己訂正の認識)」と呼んでいます。音声でAIへの指示を出すときに、思考を声に出しながらでも整った文章になる点が実用的です。
3. コンテキスト判定による文体調整
Typelessはどのアプリを使っているかを自動で検知して、文体を切り替えます。
- Slack:カジュアルなトーン
- メールアプリ:丁寧な文体
- コードエディタ:技術的な言葉遣い
毎回トーンを意識して話す必要がなく、用途に合った文章が自動で生成されます。
4. テキスト選択+音声指示による編集
Typelessには、テキストを選択した状態で音声指示を出して、その部分をAIが編集するという機能があります。
たとえば文章を選択して「X投稿向けに140文字で書き直して」と話すだけで、テキストが差し替わります。ChatGPTのタブを行き来する手間がなく、カーソルのある画面で完結します。
この機能はRight Alt + Spaceで起動します(Windowsの場合)。
5. 100言語以上の対応
Typelessは100言語以上に対応しています。英語での指示も日本語での指示も、同じツールで処理できます。海外クライアントとやり取りする際や、英語でのプロンプト入力にも使えます。
AIツールとの組み合わせで真価を発揮する
TypelessはAIへの指示入力に使ったとき、最も効果が出ます。 キーボードを使っている限り、指示の長さには無意識に「上限」がかかります。音声にすると、その上限がなくなります。
キーボードで打つ場合、「考えながら打つ」という作業になります。思考とタイピングのスピードがズレると、指示が短くなります。面倒になって中途半端な指示を投げてしまいます。
Typelessで音声入力にすると、「思考のスピード=入力スピード」になります。さらに、フィラー語が除去されて整形されたテキストが入力されるため、自然と質の高いプロンプトになります。
Claude Codeへの音声プロンプト入力
Claude Codeを使う際、ターミナルに指示を打ち込む作業が発生します。「レスポンシブ対応をして」「修正案を3つ出して」といった指示は、音声で話す方が速いです。
TypelessはVS Codeを含む全アプリで動作します。Claude CodeのCLIでも、そのまま音声入力が使えます。Fnキー(Mac)または右Altキー(Windows)を押しながら話して、離すと変換されてカーソル位置に入力されます。
長めの指示を出すとき、LLM整形を経由することでプロンプトの日本語が整います。口頭で考えながら話した内容でも、出力されるテキストは読みやすい形になっています。
実際の使用例として、Chatworkのやりとりログを分析する作業がありました。「このやりとりを読んで、コミュニケーションのどこにボトルネックがあるか洗い出して。対策マニュアルも作成して」という指示を音声で出しました。
タイピングだと指示を省略しがちになります。音声で話しながら考えると、「ボトルネックの種類ごとに分類してほしい」「優先度もつけて」という細かい条件が自然と加わりました。返ってきた分析の粒度が変わりました。
ChatGPTへの音声指示
ChatGPTの画面でTypelessを使う場合、入力欄にカーソルを置いた状態でTypelessのホットキーを押して話します。話した内容がそのままプロンプトとして入力され、Enterキーを押すだけで送信できます。
ChatGPTの音声機能(Voice Mode)とは異なります。Voice Modeは音声会話のための機能です。Typelessは話した内容をテキストに整形して入力するツールです。「話すけど、出力はテキストとして使う」という点が違います。
チャット履歴として残ることや、コピーして別の場所に貼ることを考えると、テキストとして入力される方が使い勝手がいい場面も多くあります。
AIへの指示全般で、Typeless導入後に変えたのは「手打ちしない」ルールです。ChatGPTでも指示は音声で出す。この一点を徹底すると、指示の省略癖がなくなります。
Cursor・GitHub Copilotとの組み合わせ
AI搭載のコードエディタであるCursorでも、Typelessは同様に使えます。CursorのChat機能やComposer機能への音声指示が可能になります。
特に「このファイル全体を見て、改善点をリストアップして」「READMEをこの関数の仕様に合わせて更新して」といった、長文の指示を出すときに効果があります。タイピングより話す方が速いからです。
Vibe Coding(AIと音声会話しながらコードを書くスタイル)との相性が高く、開発者の間で注目されています。
メール・チャットの返信も音声で終わる
Typelessの魅力はAIへの指示だけではありません。相手へのメール返信・チャット返信も音声で完結します。 1日の入力時間を振り返ると、AIへの指示よりメール・チャットの方が長い人も多いはずです。
「返信を打つ」が仕事を止めている
メールの返信は、タイピングだとどうしても時間がかかります。スマホのフリック入力ならなおさらです。
- 書き出しの定型文で手が止まる
- 敬語や言い回しを考えながら打つので進まない
- 数行の返信に5分、10分とかかる
- 結果、返信そのものを後回しにしてしまう
「読むのは一瞬、返すのが重い」。この重さの正体は、文面を考える時間よりも「打つ」作業そのものです。
打つのと話すのとでは、文面が変わる
もうひとつ大きいのは、出てくる文章の質です。喋りながらメッセージを作るのと、ただ文字を打つのとでは、出てくる文面がまったく違います。
キーボードで打つときは、打つ手間を減らそうとして、要件だけの素っ気ない文面になりがちです。
話すときは、相手に実際に話しかけるつもりで言葉が出てきます。「先日はありがとうございました」「お手数ですが」といった相手への配慮や、背景の説明が自然と乗ります。
Typelessはメールアプリを検知して丁寧な文体に自動調整するため、話し言葉のままでもビジネスメールの体裁に整います。フィラー語や言い直しも除去されるので、「相手に話しかけるように返信を書く」がそのまま成立します。
使い方はAIへの指示と同じ
- メール・チャットの返信欄にカーソルを置く
- ホットキーを押しながら、返信内容を話す
- キーを離すと、整形された文面が入力される
- 内容を確認して送信する
朝いちのメール処理をまとめて音声で片付けると、効果がわかりやすいです。
なお、メール・チャットの返信まで音声に置き換えると、消費する語数はAIへの指示だけの場合より大きく増えます。無料プランの週8,000語では足りなくなるため、メール返信まで音声化するなら語数無制限のProプランが活きてきます。
Typelessの使い方・初期設定
インストールから使い始めまで5分で完了します。 設定はデフォルトのままで十分動くため、難しい設定は不要です。
インストール方法
TypelessはMac / Windows / iOS / Androidの4プラットフォームで利用できます。ただし、Claude CodeやChatGPTへのプロンプト入力に使うツールなので、主役はPC(デスクトップ版)です。まずデスクトップ版から始めてください。
- Mac / Windows:公式サイトのダウンロードページからインストーラーをダウンロード
- iOS / Android:外出先での補助用。デスクトップ版に慣れてから追加すれば十分です
サインアップ後、自動で30日間のProプラントライアルが開始されます。期間終了後は自動で無料プランに切り替わります。トライアル後のProプランへのアップグレード手続きも、デスクトップ版からそのまま行えます。
ショートカットキーの設定
インストール後、最初に設定するのはホットキーです。
推奨設定(公式推奨)
- Mac:右Commandキー(Push-to-Talkモード)
- Windows:右Altキー(Push-to-Talkモード)
Push-to-Talkモードは「キーを押している間に録音、離すと変換」という形式です。この方法が最も直感的で、雑音の混入も防ぎやすいため、まずこのモードから始めることをおすすめします。
トグルモード(1回押すと録音開始、もう1回押すと変換)も選べます。両手をキーボードから離して話し続けたい場合はトグルモードが便利です。
マイク権限の許可
Typelessは音声を処理するため、インストール後にマイクの使用許可が必要です。
- Mac:「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」でTypelessをオンにする
- Windows:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」でTypelessをオンにする
設定後、どのアプリでもホットキーを押すだけで音声入力が使えるようになります。
基本的な使い方の流れ
- 入力したい場所にカーソルを置く(ChatGPTの入力欄、Claude Codeのターミナルなど)
- Typelessのホットキーを押す(右Commandまたは右Alt)
- 話す
- キーを離す(Push-to-Talkの場合)
- 変換されたテキストがカーソル位置に自動入力される
慣れると、この流れが非常にスムーズになります。
初期設定はデフォルトのままで問題なく使えます。インストール後に特別な設定変更をしなくても、フィラー除去・言い直し認識は最初から機能します。まず使い始めてみることをおすすめします。
競合ツールとの比較
Typeless・Aqua Voice・Superwhisperの3つが、現時点でのAI音声入力の主要な選択肢です。 用途によって向き不向きが明確に分かれます。
Typeless vs Aqua Voice
| 比較項目 | Typeless | Aqua Voice |
|---|---|---|
| 処理の仕組み | 発話後にLLMが整形 | 高速書き起こし(Whisperベース) |
| 変換の遅延 | 約1秒 | 約450ms |
| フィラー除去 | 自動で実行 | 手動設定が必要 |
| 整形品質 | 高い(文章として整った状態で出力) | 書き起こしに近い |
| iOS対応 | あり | なし(2026年6月時点) |
| 向いている用途 | ビジネス文書・AIへのプロンプト入力 | 開発・コーディング指示(低遅延重視) |
| 料金(月額目安) | Pro:12ドル(年払い)・30日無料トライアルあり | 有料プランのみ |
Aqua VoiceはWhisperをベースにした高速書き起こしが強みです。遅延が少ないため、コーディング中の短い指示を次々と入れる用途に向いています。
Typelessは遅延が約1秒あるため、長めの文章や複雑なプロンプトを整形して入力するという使い方に向いています。「整形品質を取るか、スピードを取るか」がポイントです。
Typeless vs Superwhisper
| 比較項目 | Typeless | Superwhisper |
|---|---|---|
| 処理の仕組み | LLM整形 | Whisper(複数モデル選択可) |
| プラットフォーム | Mac/Windows/iOS/Android | Mac/iOS |
| カスタマイズ性 | 低め(シンプル設計) | 高め(モデル・プロンプト設定可) |
| 向いている用途 | 即日使えるシンプルさ重視 | カスタマイズしたい上級者向け |
Superwhisperはモデルや処理プロンプトを細かく設定できるため、用途に合わせて使いこなせるユーザーに向いています。Typelessはシンプルにすぐ使えることを優先した設計です。
どれを選ぶべきか
以下の基準で選ぶと判断しやすいです。
- ChatGPT・Claude Codeへの長めのプロンプト入力が目的 → Typeless
- コーディング中の短い指示を低遅延で入れたい → Aqua Voice
- 自分でモデルや動作を細かくカスタマイズしたい → Superwhisper
- Windowsをメインで使っている → Typeless(Windows対応あり)
ChatGPT・Claude Codeへの入力用途であれば、Typeless公式サイトからデスクトップ版を入れて、30日間のProトライアルで試すのが手っ取り早いです。
Typelessの海外での評価・反応
Typelessはもともと英語圏向けに開発されたツールです。Product Huntへの登録後、開発者やフリーランサーのコミュニティで話題になりました。
海外のレビューで多く挙げられているポイントは以下です。
- コードエディタ・ターミナル上でも動作する点への評価が高い
- Aqua VoiceやSuperwhisperとの比較が活発で、「整形品質ならTypeless」という評価が多い
- AI系ツール(Claude・Cursor・ChatGPT)のユーザーが多く、プロンプト入力用途での支持が強い
- 「キーボードを使わずに1年過ごした」という海外ユーザーのレポートが注目を集めた
英語圏では、AI開発者やソロプレナー(一人起業家)の間での認知が先行しています。日本でも2026年に入ってから利用者が増え、Claude Codeユーザーを中心に広まっています。
海外と日本の違いとしては、日本ではフィラー語の除去(「えーと」「あのー」)に特に好意的な反応が多い点です。日本語は丁寧語・敬語の使い分けもあるため、整形品質が重要になる場面が多いことが背景にあります。
Typelessの料金プラン|無料とProの違い
(2026年7月時点の情報です。最新料金は公式サイトをご確認ください)
結論から言うと、毎日使う人にはProプランをおすすめします。 無料プランには週8,000語の上限があり、AIへの指示やメール返信を音声に置き換える使い方では、週の途中で使い切ってしまうことが多いからです。
Proプラン(月額12ドル〜)
Proプランの料金は次の2通りです。
- 年払い:月額12ドル(一括144ドル)
- 月払い:月額30ドル
年払いにすると月あたりの負担が半額以下になります。続ける前提なら年払いがおすすめです。
Proプランで使える機能・特典は6つあります。それぞれ「使うと何が変わるか」も添えます。
- 語数無制限 — 残り語数を気にせず話せる。AIへの指示もメール返信も全部音声に寄せられるため、「ここぞの場面だけ音声」という温存の使い方から卒業できる
- 高精度モード(Enhanced accuracy) — 専門用語・固有名詞の変換ミスが減る。入力後の手直しが減り、「話して終わり」に近づく
- ピーク時間帯の優先処理 — 利用が集中する時間帯でも変換を待たされにくい。集中して作業しているときのテンポが崩れない
- 新機能への早期アクセス — アップデートをいち早く使える
- 機能リクエストの優先対応 — 要望が優先的に検討される
- チームメンバー管理 — チーム・法人での利用にも対応できる
とくに効いてくるのは1と2です。「あと何語残っているか」を気にしながら話すと、音声入力の一番の価値である「思考を止めずに話す」が損なわれます。
Proにして一番変わるのは、音声入力を主役にできることです。無料プランでは、語数を温存するために「長い指示のときだけ音声」という使い方になりがちです。Proでは逆に、タイピングの方が例外になります。この状態になってはじめて、「手打ちしない働き方」の時短効果がフルに出ます。
費用対効果も計算しやすいです。話す速度はタイピングの3〜5倍なので、1日20分の入力作業なら5〜7分に短縮される計算です。月に数時間の作業時間が浮くと考えれば、月額12ドルは回収しやすい投資です。
無料プラン(お試し用)
- 週8,000語までの音声入力
- テキスト整形・フィラー除去・言い直し認識
- AI編集機能(テキスト選択+音声指示)
- 個人辞書機能
- 精度・処理速度は標準(高精度モード・優先処理は対象外)
週8,000語は多そうに見えますが、発話速度(毎分120〜150語)で換算すると週に1時間弱、1日あたり8〜9分ぶんです。AIへの指示やメール返信を毎日音声に置き換えると、週の半ばで上限に届きます。
無料プランは「継続利用のためのプラン」というより、操作感を確かめるお試し枠と考えるのが実態に近いです。
30日Proトライアルの賢い使い方
サインアップすると、自動で30日間のProトライアルが始まります。この期間は語数無制限のPro環境をそのまま使えます。
おすすめは、トライアル中に「入力は手打ちしない」と決めて過ごすことです。30日間、語数を気にせず音声で仕事を回したあとに「週8,000語に収まるか」を判断すれば、課金の要否がはっきりします。毎日使った実感が、そのまま答えになります。
始め方
- Typeless公式サイト(typeless.com)にPCでアクセスする
- 「Download」からデスクトップ版(Mac / Windows)をインストールする
- アカウントを作成してサインインする(30日Proトライアルが自動で始まる)
- ホットキーを設定して使い始める
- トライアル終了前に、デスクトップ版からProプランへ切り替える
アカウント作成時にメールアドレスまたはGoogleアカウントでサインインできます。
Typelessが変える「AIとの対話スタイル」
タイピングの壁がなくなる
AIツールを使い始めた人が最初にぶつかるのが「プロンプトを書く手間」です。良いアウトプットを出すには、それなりに丁寧な指示を書かなければなりません。しかし、それが面倒で「まあいいや」と短い指示になってしまう、という経験をした人は多いはずです。
話すスピードはタイピングの3〜5倍です。この差が「丁寧に指示を出す」か「省略する」かを左右します。
Typelessで音声入力にすると、この「書く手間」が消えます。思ったことをそのまま話せばいいため、指示の粒度が自然と上がります。
たとえば、こんな違いがあります。
タイピングでの指示(手間が惜しいので短くなる):
「この記事の見出しを考えて」
音声での指示(思ったことをそのまま話せるため詳しくなる):
「この記事はWebデザイナーがAIツールをどう使っているかというテーマで、読者はフリーランスを始めて1〜2年目の人を想定しています。検索意図は『実際の業務でどう使うか』を知りたい人。この内容に合うH2の見出しを5つ考えてください。SEOを意識して、読者が検索しそうなキーワードも含めてください」
後者の指示を毎回キーボードで打とうとすると、手間がかかって省略したくなります。音声だと、考えながら話すだけでこの密度の指示が自然に生まれます。
「考える」と「入力する」が同時にできる
キーボードで打つ場合、「考える→打つ→考える→打つ」という繰り返しになります。考えながら打つ作業は、両方を同時にこなす負荷がかかります。
音声の場合は「考えながら話す」という自然な行為です。人間はもともと話しながら考えを整理する能力を持っています。音声入力はそのスタイルに合っています。
プロンプトの「質」が変わる
Typelessを使うと、プロンプトに含まれる情報量が増えます。背景・目的・制約・期待するフォーマットといった要素が、話している間に自然と盛り込まれます。
良いプロンプトに必要な要素として、AIの専門家が共通して挙げるのは「文脈」「具体性」「制約の明示」です。これらをタイピングで書こうとすると手間がかかります。音声で話しながら考える場合は自然に含まれることが多いです。
話しながら思考をまとめる、という行為は、タイピングしながら考えるよりも「精度の高いアウトプット」につながります。これはTypelessを実際に使って気づいたことです。タイピングのときは「打つ手間を減らそう」という意識が働き、指示が圧縮されます。話すときはそのブレーキが外れ、背景・目的・制約が自然と言葉に出てきます。
「入力しながら考える」から「話しながら考える」へ
この変化は、AIを使うスタイル全体を変えます。
タイピングでAIと対話するとき、人はどこかで「ちゃんとした文章を打たなきゃ」という意識が働きます。これが、思考をやや整理してから入力するという行動につながります。
音声で対話するとき、この意識が薄れます。「ちょっとこれ、どう思う?」という雑談に近い形でAIに話しかけることができます。結果として、AIとのやり取りが「ツールを使う」という感覚よりも「誰かと相談する」感覚に近づきます。
Typelessのメリットとデメリット
メリット
1. AIツールへのプロンプト品質が上がる
話した内容をLLMが整形してから入力するため、乱れた口頭表現がきれいな文章として出力されます。AIへの指示としての品質が自然と上がります。
2. 全アプリで動作する
OSレベルのホットキーで動作するため、アプリを選びません。Claude Code、ChatGPT、Notion、Slack、VS Code、メールアプリ、何でも同じ操作で音声入力が使えます。
3. 月額12ドル(年払い)で語数無制限に使い倒せる
Proプランなら語数無制限・高精度モード・優先処理つきで、年払いだと月額12ドルです。登録後30日間はProを無料で試せるため、合うかどうかを確かめてから課金を判断できます。
デメリット・注意点
1. 変換に約1秒の遅延がある
LLMによる処理が入るため、発話後に約1秒の遅延があります。短い指示を高速で連続入力する用途には向いていません。なお、利用が集中する時間帯の待ち時間については、Proプランの優先処理で抑えられます。
2. macOSのみの機能制限がある
一部の機能(テキスト選択+音声指示など)はmacOS版の方が対応が広いです。Windows版は後追いで実装されている機能があります。
3. LLMによる整形が意図と違う場合がある
AIが意図を解釈して整形するため、まれに自分が言いたかった表現と違う言葉に変換されることがあります。特にニュアンスが重要な文章では注意が必要です。変換ミスが気になる場合は、個人辞書への登録に加えて、Proプランの高精度モード(Enhanced accuracy)を使うと精度を底上げできます。
よくある質問(FAQ)
Q. Typelessは日本語に対応していますか?
A. はい、対応しています。100言語以上に対応しており、日本語での音声入力も整形して出力できます。
Q. Typelessと ChatGPTの音声モード(Voice Mode)は何が違いますか?
A. ChatGPTのVoice Modeは音声で会話するためのモードです。AIが音声で返答します。Typelessは話した内容をテキストとして整形して入力するためのツールです。入力した内容はテキストとして残り、コピーや編集もできます。
Q. Claude Codeのターミナルでも使えますか?
A. 使えます。TerminalやVS Code上でカーソルを置いた状態でTypelessのホットキーを押して話すと、変換されたテキストがそのまま入力されます。
Q. インターネット接続は必須ですか?
A. はい、Typelessの整形処理はクラウド(LLM)で行われるため、インターネット接続が必要です。オフライン環境では使用できません。
Q. 個人情報・プロンプトの内容はどう扱われますか?
A. 音声データは整形処理のためにサーバーに送信されます。機密情報を含む内容を入力する際は、公式のプライバシーポリシーを確認することをおすすめします。
Q. 無料プランとProプランはどちらを選ぶべきですか?
A. 操作感を確かめるだけなら無料プラン、日常的に使うならProプランです。無料プランは週8,000語(発話にして週1時間弱)の上限があり、毎日使うと足りなくなります。Proプランは語数無制限に加えて高精度モード・優先処理が使えて、年払いなら月額12ドルです。登録後30日間のProトライアルで判断するのが確実です。
まとめ
Typeless(タイプレス)について整理します。
- Typelessは「書き起こし」ではなく「LLMが整形して出力する」AI音声入力ツール
- フィラー語の自動除去・言い直し認識・文体の自動調整が主な特徴
- AIへのプロンプト入力に加えて、メール・チャットの返信も同じ操作で音声化できる
- 競合(Aqua Voice・Superwhisper)と比べて整形品質が高く、長い指示向き
- 毎日使うならProプラン(年払い月額12ドル)がおすすめ。語数無制限・高精度モード・優先処理つき
AIへの指示をキーボードで打ち込んでいる時間は、実は思考の妨げになっています。話すスピードで指示が入力できると、AIとのやり取りのテンポが変わります。
まずはPCにデスクトップ版を入れて、30日間のProトライアルから始めてみてください。 サインアップ後30日間は、語数無制限のProプランが自動で使えます。語数を気にせず「手打ちしない」働き方を体験してから、Proを続けるか判断すれば失敗がありません。Typeless公式サイト(typeless.com)からダウンロードできます。
Claude Codeとの組み合わせ方は、こちらの記事も参考にしてください。