Web制作のキックオフで確認することリスト
Web制作のキックオフ(制作を始めるときの最初の打ち合わせ)で何を確かめておくと、あとから「聞いていない」が起きにくいかをまとめます。確認する項目と打ち合わせのあとにやることに加えて、AIで準備するときの頼み方の例ものせます。
初めての打ち合わせで何を話せばいいか分からない。聞きもらして、あとで作り直しにならないか心配。こうした不安は、確かめる項目を前もって用意しておくと減らせます。筆者は、制作の進め方をまとめる仕事をしているフリーランスのWebディレクターです。
キックオフは、関係者みんなで合意を作る場
キックオフでは、目的、対応する範囲、日程、連絡のしかた、決まったことを確かめて、関係者全員で合意します。目指すのは、「この条件で進めます」という約束を、全員が同じ中身で持っている状態です。
ここで合意があいまいだと、あとから「聞いていない」「思っていたのと違う」が起きやすくなります。最初に合意を作っておくと、そのあとの進め方がぶれにくくなります。
キックオフで確認すること
確かめることを、大事なものから順に並べます。
① 目的とゴールの再確認
前もって整理しておいた目的を、関係者全員でもう一度確かめます。
- このサイト・ページで何をかなえたいか
- 何ができたら成功とするか
目的を全員でそろえておくと、そのあと迷ったときに、同じものさしで決められます。
② 対応範囲(スコープ)
スコープは、今回の制作で対応する範囲のことです。何を作り、何を作らないかをはっきりさせます。
- 作るページと機能
- 今回は対応しない範囲
- 素材(原稿や写真など)は誰が用意するか
スコープを最初に合意しておくと、途中で「これも追加で」と言われたときに、範囲の話として整理できます。
③ スケジュールと確認のタイミング
全体の日程と、確認の節目を共有します。
- 作業を始める日、初稿(最初に出す出来上がり)の日、公開予定日
- それぞれの工程で確認するタイミング
- 確認にかけられる日数
確認が遅れると、そのまま納期に響きます。確認にかかる日数も含めて、日程を合意しておきます。
④ 連絡方法と窓口
どこで連絡を取り、誰が窓口になるかを決めます。窓口は、相手とのやり取りを受け持つ担当者のことです。
- 連絡の手段(メール、チャットなど)
- それぞれの側の窓口の担当者
- 返事のおおよその目安
連絡先がばらばらだと、情報が抜けやすくなります。窓口を決めておくと、やり取りが1か所にまとまります。
⑤ 決まったことと、やること(TODO)の整理
打ち合わせの最後に、決まったことと、これからやることを整理します。TODOは「やること」の一覧です。
- 決定事項(合意した内容)
- TODO(誰が・いつまでに・何をするか)
- 次の打ち合わせまでの宿題
「決まったこと」と「これから決めること」を分けておくと、どこまで進んだかが見えやすくなります。
打ち合わせの前に、確認リストをAIに作ってもらう
上の項目を、自分の案件に合わせた質問の形にしておくと、当日の聞きもらしが減ります。質問づくりは、AIに手伝ってもらうこともできます。
このあと出てくる枠の中の文は、ChatGPTやClaude(ChatGPTと同じように、文章で話しかけて使うAI)の入力欄に貼って使えます。( )の部分は、自分の内容に書きかえてください。
Web制作のキックオフの打ち合わせで使う、確認リストを作りたいです。
次の項目ごとに、打ち合わせで聞くことを質問の形で書き出してください。
・目的とゴール
・対応する範囲(作るもの、作らないもの、素材を誰が用意するか)
・日程と確認のタイミング
・連絡の手段と窓口
・決まったこととTODO
案件の内容:(美容室のホームページを新しく作る。5ページくらい)
参加する人:(先方の店長と、こちらのディレクターとデザイナー)
今わかっていること:(公開したい時期は春ごろ。写真はまだ撮っていない)
専門用語は使わずに、相手がその場で答えやすい聞き方にしてください。
最後に、時間が足りないときに優先して聞くことを選んで、印をつけてください。
AIが作ったリストは、そのまま使わずに読み直してください。案件に合わない質問は消し、足りない質問は自分で書きたします。
キックオフのあとにやっておくこと
キックオフのあとは、決まったことと、やることを文章にまとめて、関係者に共有しておきます。打ち合わせで合意しても、口で話しただけでは、受け取り方がそろわないことがあるからです。
そこで、簡単な議事メモ(打ち合わせで決まったことの記録)を共有します。
- 決まったこと
- 担当と期限が決まったTODO
- 決まらずに、次回に持ちこす項目
長い議事録でなくてかまいません。決まったこと、やること、まだ決まっていないことが分かれば十分です。
このメモを共有しておくと、「言った・言わない」の食いちがいを防げます。次の打ち合わせも、メモを見ながらすぐに始められます。
打ち合わせのメモを、AIに議事メモの形にしてもらう
打ち合わせ中に取ったメモを、AIに議事メモの形に整えてもらう方法もあります。メモをChatGPTやClaudeの入力欄に貼る前に、取引先の名前など、外に出したくない情報は消すか、別の言葉に置きかえておきます。
Web制作のキックオフの打ち合わせで取ったメモを、関係者に送る議事メモにまとめてください。
次の3つに分けてください。
・決まったこと
・やること(誰が・いつまでに・何をするか)
・まだ決まっていないこと(次回に持ちこすこと)
メモに書いていないことは足さないでください。
担当や期限がメモから分からないものは、「担当:未定」「期限:未定」と書いてください。
メモ:(ここに、打ち合わせで取ったメモを貼る)
AIがメモを読みちがえることもあります。送る前に、決まったことと期限が打ち合わせの中身と合っているかを、自分で確かめてください。
キックオフの前に、ディレクション(制作の進め方をまとめる仕事)の側で整理しておく内容は、Web制作ディレクションで最初に整理することにまとめています。
よくある質問
Q. キックオフで一番大事なことは何ですか?
A. 目的と、対応する範囲(スコープ)の合意です。何をかなえたいか、何を作って何を作らないかを全員でそろえると、そのあとの判断のものさしが共通になり、作り直しを減らせます。
Q. 議事録は必ず取るべきですか?
A. 長い文章でなくても、決まったこと・TODO・まだ決まっていないことをまとめたメモは、共有しておくのがおすすめです。口で話しただけだと受け取り方がそろわず、あとから「言った・言わない」が起きやすいためです。
Q. キックオフはオンラインでも大丈夫ですか?
A. 問題ありません。オンラインでも、目的・スコープ・日程・連絡方法・決まったことを確かめて、あとでメモを共有すれば、合意を作れます。
Q. 確認漏れを防ぐコツはありますか?
A. 確かめる項目を前もってリストにして、打ち合わせにのぞむことです。目的、スコープ、日程、連絡方法、TODOの順に確かめていくと、聞きもらしを防げます。
まとめ:キックオフで合意を作る
Web制作のキックオフで確かめることを、もう一度並べます。
- 目的とゴールの再確認
- 対応範囲(スコープ)
- スケジュールと確認のタイミング
- 連絡方法と窓口
- 決まったこととTODOの整理
キックオフのあとに、決まったこと、TODO、まだ決まっていないことをまとめて共有すると、思いちがいや作り直しを防げます。
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筆者はフリーランスのWebディレクターとして、制作進行の管理から実装まで対応しています。
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