フリーランスWeb制作者の選び方|失敗しない見極め方
フリーランスのWeb制作者を選ぶときは、作ったものの出来に加えて、連絡の取りやすさや進め方の相性も見ておくと、失敗が減ります。実績の見方、見きわめたい点、頼む前のやり取りで分かることを、AIへの頼み方の例とあわせてまとめます。
Web制作を個人に頼みたいと思っても、実績を見て自分の依頼に合うか分からなかったり、個人に頼んで失敗しないか不安になったりするものです。フリーランスは、会社に入らずに、個人で仕事を受ける人のことです。筆者は、制作を受ける側のフリーランスのWebディレクター(制作の進め方をまとめる役)として、選ぶときに見てほしいところを正直に書きます。
フリーランスの選び方は、スキルだけで判断しない
フリーランスのWeb制作者を選ぶときは、腕前や実績に加えて、連絡の取りやすさや進め方も含めて決めることが大切です。
実績やポートフォリオ(これまでに作ったものをまとめた作品集)は、もちろん大事な判断材料です。ただ、制作を受ける側から見ても、頼む・頼まれる関係がうまくいくかは、腕前より進め方や相性で決まることが多いと感じます。
どんなに技術があっても、連絡が取りにくかったり、お互いの考えを合わせる作業(認識合わせ)が雑だったりすると、進めている間ずっと不安が残ります。腕前と進め方の両方を見ることが、失敗しない選び方につながります。
選ぶときに見極めたいポイント
見きわめたいのは、実績が自分の依頼に合っているか、連絡が取りやすいか、説明がていねいか、できないことを正直に言うか、です。
実績・得意分野が合っているか
実績は、数よりも「自分の依頼に近いか」で見ます。
- 似たジャンルや目的のサイトを作ったことがあるか
- LP、コーポレートサイト、WordPressなど、得意なことが合っているか
- 見た目を考えるデザインが得意か、ページを組み立てる作業(実装)が得意か
LPは、広告などから来た人に向けた、縦に長い1枚の宣伝ページです。コーポレートサイトは、会社を紹介するホームページのことです。WordPressは、あとから管理画面で中身を書きかえられるようにする、サイトの仕組みです。
自分の依頼に近い実績がある人だと、進めやすくなります。
このあと出てくる枠の中の文は、ChatGPTやClaude(ChatGPTと同じように、文章で話しかけて使うAI)の入力欄に貼って使えます。( )の部分は、自分の内容に書きかえてください。
実績のページを読んでも、自分の依頼に近いかどうか判断しにくいときは、AIに整理してもらう方法があります。候補の制作者の実績ページの文章をコピーして、自分の依頼と一緒に入力欄に貼ってください。
Webサイトの制作を、フリーランスの制作者に頼もうとしています。
頼みたいのは(整骨院のホームページ。5ページくらい。予約の電話を増やしたい)です。
下に、候補の制作者の実績ページの文章を貼ります。
(ここに実績ページの文章を貼る)
この実績の中で、私の依頼に近いものと、近くないものを分けてください。
実績の文章から分からないことは、推測せずに「分からない」としてください。
最後に、この制作者に聞いておくとよい質問を書き出してください。
AIが読めるのは、貼った文章だけです。作ったサイトそのものは、自分の目でも開いて見てください。
連絡の取りやすさ
連絡の取りやすさは、進めている間の安心につながります。
- 問い合わせへの返事が早いか、ていねいか
- 連絡の手段を、こちらと相談して決めてくれるか
- 返事にかかる時間の目安を教えてくれるか
最初のやり取りの段階で、ある程度の傾向が分かります。
進め方や見積もりの説明が丁寧か
見積もり(作業の中身と金額を書き出したもの)や進め方を、どれだけていねいに説明してくれるかを見ます。
- 何にいくらかかるかを説明してくれるか
- 進め方や予定(スケジュール)を伝えてくれるか
- 質問に分かりやすく答えてくれるか
説明が雑な相手だと、進めている間にも行き違いが起きやすくなります。
できないことを正直に言うか
何でも「できます」と言う相手より、できないことを正直に言う相手のほうが安心です。
- 苦手なことを正直に伝えてくれるか
- 無理な納期を、よく考えずに引き受けない(安請け合いしない)か
- ほかの方法や、もっと合う人を教えてくれるか
正直に伝えてくれる相手とは、あとでもめごとが起きにくい傾向があります。
依頼前のやり取りで分かること
頼む前のやり取りでは、返事の早さ、説明のていねいさ、質問への答え方から、進め方が合うかどうかが分かります。選ぶうえでいちばんの判断材料になるのが、このやり取りです。
問い合わせや最初の相談で、次の点を見てみてください。
- 返事の早さとていねいさ
- こちらの状況を分かろうとしてくれるか
- 分からないことに正直に答えてくれるか
- 売り込みばかりでないか
このやり取りの感じは、実際に作り始めてからも続きやすいものです。
最初の問い合わせで、こちらの状況と聞きたいことをはっきり書いておくと、相手の答え方を見くらべやすくなります。問い合わせの文をAIに下書きしてもらう例です。
フリーランスのWeb制作者に、はじめて問い合わせのメッセージを送ります。
下のメモをもとに、問い合わせの文を下書きしてください。
自分の状況:(小さな整骨院をやっている。今のホームページは10年前に作ったまま)
頼みたいこと:(ホームページを作り直したい)
予算:(まだ決まっていない)
公開したい時期:(半年以内)
あわせて、次のことを聞く文も入れてください。
・連絡はどの手段でやり取りできるか
・返事にかかる時間の目安
・似たサイトを作ったことがあるか
・できないことや、別の人に頼む必要がある作業はあるか
ていねいに、短めにまとめてください。
AIの下書きは、そのまま送らずに読み直し、自分の言葉に直してから送ってください。
返事が届いたら、聞いたことに全部答えてもらえているかを確かめます。送った問い合わせと、届いた返事の文章を、一緒に入力欄に貼る例です。
Web制作者に問い合わせをして、返事が届きました。
下に、送った問い合わせと、届いた返事を貼ります。
送った問い合わせ:(ここに自分が送った文を貼る)
届いた返事:(ここに届いた返事を貼る)
こちらが聞いたことのうち、答えてもらえたことと、答えがないことを分けてください。
答えがあいまいなところは、もう一度聞くための質問の文にしてください。
相手が良い人かどうかの判断はしないでください。
返事を読んでどう感じたかは、AIには分かりません。頼むかどうかは、返事を自分で読んで決めてください。
迷ったときは、いきなり大きな仕事を頼まずに、小さな相談から始める方法もあります。小さなやり取りで進め方や相性を確かめてから本格的に頼むと、失敗を減らせます。
フリーランスに頼むこと自体のメリットと注意点は、フリーランスWeb制作者に依頼するメリット・注意点にまとめています。
同じ人に続けて頼む場合の進め方は、フリーランスに継続依頼するときの進め方で書いています。
よくある質問
Q. 実績は数が多いほど良いですか?
A. 数より、自分の依頼に近い実績があるかが大切です。似たジャンルや目的のサイトを作ったことがあるか、得意なことが合っているかを見ると、進めやすい相手を選べます。
Q. スキルと進め方、どちらを重視すべきですか?
A. 両方ですが、進め方や連絡の取りやすさも同じくらい大切です。技術があっても、連絡が取りにくかったり、認識合わせが雑だったりすると、進めている間に不安が残ります。
Q. 個人に依頼して失敗しないか不安です。
A. 頼む前のやり取りをよく見ることで、失敗する心配を減らせます。返事の早さ、説明のていねいさ、質問への答え方は、実際に作り始めてからも続きやすい傾向があります。小さな相談から始める方法もあります。
Q. 何でも「できます」と言う人は良い相手ですか?
A. 気をつけたほうがよい相手です。できないことを正直に伝え、無理な納期を安請け合いしない相手のほうが、あとでもめごとが起きにくい傾向があります。
まとめ:スキルと進め方の両方で選ぶ
フリーランスのWeb制作者は、腕前と進め方の両方で選びます。見きわめたいのは、次の点です。
- 実績・得意分野が、自分の依頼に合っているか
- 連絡が取りやすいか
- 進め方や見積もりの説明がていねいか
- できないことを正直に言うか
そのうえで、頼む前のやり取りの感じは、実際に作り始めてからも続きやすい判断材料になります。迷ったときは、小さな相談から始めて、相性を確かめるのがおすすめです。
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筆者はフリーランスのWebディレクターとして、LP・コーポレートサイト・WordPress制作を行っています。
「まず相談して進め方を確かめたい」という段階でも構いません。お気軽にご相談ください。