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Claude Codeで繰り返し業務を効率化する方法【実例付き】

毎週の日報の集計や毎月のレポートづくりのように、同じ手順をくり返す仕事は、Claude Codeで自動にできます。自動化に向く仕事の見分け方、仕事ごとの頼み方の例、決まった日に自動で動かす設定、始める前の注意点をまとめます。

「毎週月曜日に同じレポートを作っている」「毎月末に同じデータの集計をしている」。そんなくり返しの作業に、どれだけの時間を使っているでしょうか。

  • 毎週の日報の集計に1時間かかっている
  • 毎月の売上レポートを手作業でまとめている
  • 同じメールを毎回コピーして、貼りつけて送っている

こうした「決まった手順のくり返し」は、Claude Codeで自動にできます。

Claude Codeは、ターミナルやIDEで動くAIエージェントです。ターミナルはパソコンに文字で命令を打ちこむための黒い画面、IDEはプログラムを書くための専用のアプリです。エージェントは、自分で手順を考えて作業を進めるAIのことです。

ブラウザで使うClaudeのチャット(claude.ai)とは別のもので、フォルダの中のファイルを読んだり書いたりしながら作業を進められます。プログラミングの知識がなくても、「毎週月曜日にこの作業をやって」と日本語で手順を伝えれば、その手順を自動で動かすプログラム(スクリプト)を作ってもらえます。

自動化に向いている業務の見極め方

Claude Codeでの自動化は「毎回同じ手順でやっている作業」に向いています。まず、自分の仕事の中から自動にできるものを見つけるところから始めます。

Claude Codeで何ができるのかを先に知りたい場合は、Claude Codeとは?非エンジニア向けの業務活用法をご覧ください。

「毎回同じ手順でやっている」作業がターゲット

自動化に向いている仕事には、共通する特徴があります。

  • 定期的にくり返す(毎日・毎週・毎月)
  • 手順が決まっている(毎回同じ順番で進む)
  • 判断が少ない(「これは例外」という場面が少ない)

反対に、その場その場で判断が必要な仕事や、毎回中身が大きく変わる仕事は、自動にするより人が対応するほうが合っています。

自動化しやすい業務チェックリスト

次に当てはまる仕事から始めると、うまくいきやすくなります。

  • 毎週・毎月、決まったタイミングでやっている
  • 「先週と同じ手順で」と説明できる
  • データのコピー、貼りつけ、集計が中心
  • ファイルの名前の変更、移動、整理が入っている
  • 同じ形のメールを、くり返し送っている

Claude Codeで自動化できる業務の例

次の例は、どれもClaude Codeで自動にしやすい仕事です。プログラムはClaude Codeが書いてくれるので、プログラミングの知識がなくても作れます。

このあと出てくる枠の中の文は、Claude Codeの画面(ターミナルで claude と打つと開く、Claude Codeとやりとりする画面。始め方はClaude Codeとは?の記事にあります)に貼りつけて使えます。( )の部分は、自分の内容に書きかえてください。( )がない例も、曜日や時刻、フォルダやファイルの名前は、自分の作業に合わせて変えて使います。

日報・週報の自動集計

チームのメンバーがそれぞれ書いた日報(スプレッドシートや、文字だけのファイル)を、自動で集めてまとめる仕組みを作れます。毎週金曜日に、その週の日報を表にまとめてもらうときの例です。

毎週金曜日17時に、「日報」フォルダ内の今週分のテキストファイルを読み込み、
「氏名・作業内容・工数」を表形式に整理して「週次レポート_日付.xlsx」として保存してください。

工数は、作業にかかった時間のことです。この頼み方で作られるのは、作業をするプログラムです。決まった曜日や時刻に自動で動かす設定は、後半の「定期実行の設定方法」で別に作ります。

集計結果を報告書の形式まで仕上げる方法は、Claude Codeでレポート・資料を自動生成する方法で扱っています。

定期レポートの下書きを作る

作ったレポートの下書きを自動で作り、決めたフォルダに保存する仕組みを作れます。「毎月1日の朝9時に、先月の売上の集計をまとめてファイルに保存する」といった作業を、決まった日に自動で進められます。送るのは、中身を確かめたうえで、人がします。

毎月のレポートの下書きを作ってもらうときの例です。

毎月1日の朝9時に実行する、月次レポートの下書き生成スクリプトを作ってください。

読み込むもの:(売上管理.xlsx の「明細」シート)
まとめる内容:
- 先月の売上合計と前月比
- 上位5件の取引先と金額
- 前月から大きく変わった項目のコメント

出力:「月次レポート_YYYYMM.docx」として「レポート」フォルダに保存
メール送信はしないでください。ファイル保存までで止めてください。

「YYYYMM」のところには、年と月を表す数字が入ります。

「メール送信はしない」とはっきり書くのが大切です。書かないと送る機能まで含めて作られてしまい、中身を確かめないまま送る使い方になりかねません。

ファイルの整理・リネーム・移動

「Downloadsフォルダ(ダウンロードしたファイルがたまる場所)にたまった請求書のPDFを、取引先の名前のフォルダに自動で仕分ける」といった作業を自動にできます。ファイル名に日付が入っていないものに日付を足す、といった細かい整理もできます。リネームは、ファイルの名前を変えることです。

Downloadsフォルダに溜まった請求書PDFを仕分けするスクリプトを作ってください。

ルール:
- ファイル名に取引先名が含まれていれば、その名前のフォルダへ移動する
- 該当するフォルダが無ければ新しく作る
- 判定できないファイルは「要確認」フォルダへ移す

まず移動せず、「どのファイルをどこへ移すか」の一覧だけ表示してください。
確認してから実行に移します。

最後の2行は必ず入れてください。ファイルの移動や削除は、取り消しがききません。最初は一覧を見せてもらうだけにして、中身を確かめてから実行に進むのが安全です。

スプレッドシートのデータ更新

いくつかのシートからデータを集めて、まとめのシート(サマリーシート)に自動で反映する作業を自動にできます。「各拠点のシートから売上のデータを集めて、全社の集計シートを毎週月曜日に自動で更新する」といった仕事に向いています。

Google Apps Script(GAS。Googleスプレッドシートなどを自動で動かすための小さなプログラム)で作ってもらうときの例です。

複数シートの集計を自動化したいので、Google Apps Scriptを書いてください。

対象:同じスプレッドシート内の(拠点A / 拠点B / 拠点C)シート
各シートの列:(日付 / 商品名 / 金額)

やりたいこと:
- 3つのシートから今月分の金額を集めて「全社集計」シートに反映する
- 拠点ごとの合計と全社合計を出す
- 実行するたびに上書きし、行が増え続けないようにする

シート名や列がずれている場合に備えて、
見つからなかった項目はエラーで止めず、ログに残す形にしてください。

ログは、プログラムが動いたときの記録のことです。「エラーで止めずログに残す」を入れておくと、列の名前が1つ変わっただけで集計全体が止まることを防げます。

スプレッドシートへの接続方法は、Claude Codeとスプレッドシートを連携する方法で、サービスアカウント(プログラムが使うための専用のアカウント)の設定から解説しています。

Webサイトの情報収集(スクレイピング)

ほかの会社のサービスの値段、決まったサイトの更新情報、求人情報の変化などを、決まった間隔で自動で集められます。Webサイトから決まった情報を自動で集めることを、スクレイピングと呼びます。「毎朝8時に○○サイトの最新情報を取ってきて、スプレッドシートに書き足す」という仕組みが作れます。

対象のサイトから決まった情報を取ってきて、CSV(表のデータを文字だけで保存したファイル)に書き足すときの例です。

(対象サイトのURL)から、(取得したい情報:例=サービス名と月額料金)を
取得してCSVに追記するスクリプトを作ってください。

条件:
- 1回の実行で取りに行くのは1ページだけ
- アクセスの間隔をあけ、サーバーに負荷をかけない作りにする
- 取得できなかった項目は空欄にして、処理は止めない

作る前に、このサイトの利用規約とrobots.txtで
自動取得が禁止されていないか確認する手順も教えてください。

robots.txtは、サイトの持ち主が「自動で集めてよい範囲」を書いておくファイルです。最後の一文をつけると、規約の確認を飛ばして作り始めるのを防げます。取ってよいかどうかは自分で判断する必要がありますが、どこを見ればよいかは教えてもらえます。

※スクレイピングは、対象のサイトの利用規約を先に確かめたうえで行ってください。

自動化の進め方

STEP 1|自動化したい業務の手順を書き出す

まず、自動にしたい仕事を「自分が今どうやっているか」の手順として書き出します。週ごとのレポートの集計なら、たとえば次のような手順書になります。

1. 「日報フォルダ」を開く
2. 今週分(月〜金)のファイルを確認する
3. 各ファイルから「氏名・作業内容・時間」をコピーする
4. 集計シートに貼り付けて合計時間を計算する
5. 「週次レポート_YYYYMMDD.xlsx」という名前で保存する

この手順書があれば、Claude Codeへの指示がずっと正確になります。

STEP 2|Claude Codeに手順を渡して作ってもらう

書き出した手順を、そのままClaude Codeに渡します。プログラムはClaude Codeが書いてくれるので、プログラミングの知識はいりません。

ただし、プログラムを動かすための土台になるソフト(PythonやNode.jsなど)を、パソコンに入れておく必要がある場合があります。入れ方も、Claude Codeに聞けば教えてもらえます。

STEP 1の手順を渡して、プログラムを作ってもらうときの例です。この例の( )の中は、Claude Codeに伝える補足なので、そのままでかまいません。そのほかの、フォルダの名前・時刻・使っているパソコンの種類は、自分の作業に合わせて変えてください。

以下の手順を自動化するスクリプトを作ってください。

【やりたいこと】
毎週金曜日17時に自動で実行したい

【手順】
1. デスクトップの「日報」フォルダ内の今週分のテキストファイルを読む
2. 各ファイルから「氏名・作業内容・作業時間(時間)」を抽出する
3. Excelシートに一覧でまとめる(列:氏名・作業内容・時間)
4. 合計時間を最終行に追加する
5. 「週次集計_YYYYMMDD.xlsx」として「集計」フォルダに保存する

【環境】
Mac / Python が使えます(インストール方法もわかれば教えてください)

STEP 3|テスト実行して確認する

Claude Codeが作ったプログラムを、実際に動かして確かめます。

最初は「1件だけ、ためし用のデータで試す」のがおすすめです。本番のデータでまとめて動かす前に、思ったとおりに動くかを小さく確かめるのが基本です。

問題があれば「〇〇のところがうまくいかなかった」と伝えると、直してもらえます。

うまく動いた手順は、毎回同じ指示を書かなくて済むように、スキル(SKILL.md)として保存しておけます。スキルは、Claude Codeに渡しておく「この仕事はこの手順で進めて」というメモのことです。スキルを作るためのスキル「skill-creator」も、Anthropicが配っています。どの公式スキルが実務で効いたかは、Claude Codeの公式スキル一覧にまとめました。

定期実行の設定方法

作ったプログラムを「毎週月曜日に自動で動かす」ための設定です。

Macの場合(launchd)

launchdは、Macに入っている、決まった時刻にプログラムを動かすための仕組みです。Claude Codeに「毎週月曜日の朝9時にこのスクリプトを自動実行するlaunchdの設定をしてください」と頼めば、設定ファイルを作って、手順も説明してもらえます。

ただ、パソコンの設定ファイルを扱う作業なので、最初の設定には少し手間がかかります。不安なときは、Claude Codeに「このスクリプトを使うのに必要な準備を教えてください」と確かめてから進めてください。

Windowsの場合(タスクスケジューラ)

タスクスケジューラは、Windowsに入っている、同じ役割の機能です。「Windowsのタスクスケジューラで毎週月曜日9時に実行する設定をしてください」と伝えれば、設定の手順を教えてもらえます。

MacでもWindowsでも使える頼み方の例です。

(作ったスクリプトのファイル名)を、毎週月曜日の朝9時に自動実行したいです。

私の環境:(Mac / Windows)
設定ファイルの作成と、設定後に正しく動いているかを確認する方法まで教えてください。
うまく動かなかったときに、どこを見れば原因が分かるかも書いてください。

定期実行でいちばん多い失敗は、「設定したつもりで動いていない」ことです。確かめ方まで一緒に聞いておくと、動いていないことに気づけます。

注意点|自動化する前に確認すること

  • バックアップを取る:プログラムがファイルを上書きしたり消したりするときは、必ず先にバックアップ(元のファイルの写し)を取ってから動かしてください。
  • 小さく試す:本番のデータでまとめて動かす前に、ためし用のデータで動くかを確かめてください。
  • スクレイピングは利用規約を確認:対象のサイトの規約で、スクレイピングが禁止されていないか確かめてください。
  • 最後の確認と送信は人がする:自動で作ったレポートや下書きは、送る前に必ず人が中身を確かめてください。メールを送るのは人がする前提で使うのがおすすめです。

週次の進捗メモを自動で整形するようにした話

クライアント向けの週次連絡は、毎週同じ項目を書いていた。今週の進捗・来週の予定・確認事項——形式は決まっているのに、箇条書きメモから文章に直すのに20分ほどかかっていた。

Claude Codeに「この箇条書きを、いつも送っている週次報告の文体に整えて」とメモの内容だけを渡す形にした。クライアント名や数値は、その都度自分で確認してから貼り付けている。

送信前に必ず人間が読み返す前提なので、送信は自分で行っている。それでも「メモを整える時間」だけは確実に短くなった。

よくある質問

Q. 自動化したスクリプトが止まったらどうすればいいですか?

A. エラーメッセージ(うまくいかなかったときに画面に出る文)をそのままClaude Codeに貼りつけて、「このエラーを直してください」と伝えれば、直してもらえます。

Q. 既存のExcelマクロと何が違いますか?

A. Excelマクロ(Excelの中の作業を自動にする機能)は、Excelの中でしか動きません。Claude Codeで作るスクリプトは、いくつものアプリ、フォルダ、Webサイトをまたいで操作できるので、より広い範囲を自動にできます。

Q. Pythonが必要ですか?インストールから教えてもらえますか?

A. Pythonが必要な場合もありますが、インストールの方法から教えてもらえます。「Pythonが入っていない状態から自動化したい」と伝えれば、使える状態にするところ(環境構築)もあわせて手伝ってもらえます。

Q. 自動化に向いていない業務はありますか?

A. 「毎回中身が大きく変わる」「その場で判断することが多い」仕事は向いていません。たとえば、苦情への対応、商談、新しい提案など、状況によって対応が変わるものは、人がするほうが合っています。

Q. 作ったスクリプトを別のPCでも使えますか?

A. 使えます。ただし、別のパソコンにも同じ実行の環境(Pythonなど)を用意する必要があります。「このスクリプトを別のPCに移したい」と伝えれば、移す手順も教えてもらえます。

まとめ

Claude Codeで自動にしやすいのは、「毎回同じ手順でやっている」仕事です。日報の集計、レポートの下書き、ファイルの整理など、身近な仕事から始められます。

手順を日本語で書き出せば、Claude Codeにプログラムづくりや下書きの整形を頼めます。最初は小さなテストから始めて、少しずつ本番の仕事に移していくのが安全です。決まった日に自動で動かす設定も、Claude Codeに頼めます。

くり返しの仕事を楽にするのは、エンジニアだけのものではありません。まずは1つ、毎週やっている作業を書き出すところから始めてみてください。

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筆者はフリーランスのWebディレクターとして、LP・コーポレートサイト・WordPress制作を行っています。

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小松 直

小松 直

LP・コーポレートサイト・ECサイトの制作ディレクションを行うフリーランスWebディレクター。Web制作歴5年、ディレクション歴2年。

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