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Claude Codeでデータ分析する方法【Excel・CSVを日本語で確認】

Claude Codeを使うと、ExcelやCSVのデータを、日本語で話しかけるだけで集計したり確かめたりできます。できる分析の種類、始めるときの手順、仕事ごとの質問の例、答えの精度を上げる聞き方、データを渡す前の注意点をまとめます。

「売上のデータを分析したいのに、SQLが分からない」「Excelのピボットテーブルが難しくてあきらめた」。SQLはデータベースからデータを取り出すための専用の言葉、ピボットテーブルはExcelで表を集計し直す機能です。データはあるのに使えていない、という状況に悩んでいないでしょうか。

  • 先月の売上が、どの商品・どのお客さんにかたよっているか知りたい
  • どのお客さんが離れそうかを、早めにつかみたい
  • でも、エンジニアや分析の部署に毎回頼むのは気が引ける

Claude Codeを使えば、こうした分析を日本語で話しかけるだけで進められます。

Claude Codeは、ターミナルやIDEで動くAIエージェントです。ターミナルはパソコンに文字で命令を打ちこむための黒い画面、IDEはプログラムを書くための専用のアプリです。エージェントは、自分で手順を考えて作業を進めるAIのことです。

ブラウザで使うClaudeのチャット(claude.ai)とは別のもので、ExcelやCSVのファイルを作業用のフォルダ(プロジェクトフォルダ)に置いて頼むと、データを読みこんで分析してくれます。「先月の売上を商品別に集計して」と伝えるだけで、表や集計の結果が出てきます。SQLもExcelの関数(計算式)もいりません。

Rampという会社では、営業・経理・財務チームのエンジニアではないメンバーが、ふだんの言葉でデータウェアハウスを操作できるようになりました。データウェアハウスは、会社のデータをまとめてためておく大きな保管場所です。同じように日本語で聞く使い方は、手元のExcelファイルでも今日から試せます。

Claude Codeでできるデータ分析の種類

Claude Codeは、フォルダの中のExcelやCSVを読みこみ、日本語の指示をもとに集計や確認を進められます。SQLやExcelの関数にくわしくなくても、最初の整理に使えます。

ExcelやCSVファイルをフォルダに置いて分析できる

分析したいファイルを作業用のフォルダに置き、「このExcelファイルの売上の動きを確認して」と頼むと、Claude Codeがデータの中身を読みこんで、質問に答えてくれます。

読めるファイルの形式は、次のとおりです。

  • Excel(.xlsx / .xls)
  • CSV(.csv)
  • TSV(.tsv)
  • JSON(.json)

CSVは、表のデータを、区切りの記号(カンマ)と文字だけで保存したファイルです。TSVは区切りがタブになったもの、JSONはプログラムでよく使われるデータの書き方です。ふだん使っているファイルを、作業用のフォルダに置いてから頼めます。画像(PNG・JPGなど)やPDFも読みこめます(2026年10月16日確認)。長いPDFの読み方は、最後の「よくある質問」に書きます。

スプレッドシートを直接読み書きさせたい場合は、Claude Codeとスプレッドシートを連携する方法でAPI接続の手順を解説しています。APIは、サービス同士がデータをやり取りするための窓口です。

グラフ・可視化も日本語で依頼できる

数字を並べるだけでなく、グラフや図にして見せてもらうこと(可視化)もできます。「棒グラフで見せて」「月別の折れ線グラフにして」「上位10件だけに絞って円グラフを作って」といった頼み方が通ります。

グラフを作るときは、Claude Codeが、Python(プログラミング言語の1つ)のグラフを描く道具(matplotlibなどのライブラリ)を使います。できたグラフは、画像のファイルとして保存されます。

データベースにつないで分析することもできます。くわしくは、後半の「データベース(SQL)につないで分析する」で書きます。

データ分析の進め方

Claude Codeの基本的な使い方は、Claude Codeとは?非エンジニア向けの業務活用法にまとめています。

STEP 1|分析したいデータをファイルで用意する

使うデータを、ExcelかCSVのファイルで書き出します。

ポイントは、1行目に列の名前(ヘッダー)を入れることです。「日付」「顧客名」「商品名」「金額」のような列の名前があると、Claude Codeがデータを正しく理解できます。

お客さんの名前や連絡先が入っているデータを使うときは、渡す前に、後半の「注意点」も読んでください。

STEP 2|「何を知りたいか」を日本語で伝える

ファイルをClaude Codeに渡して、知りたいことを日本語で伝えます。

最初は「まずこのデータの全体像を教えてください」と聞くのがおすすめです。行の数、列の種類、期間、数字の範囲などをつかんでから、くわしい分析に進めます。

このあと出てくる枠の中の文は、Claude Codeの画面(ターミナルで claude と打つと開く、Claude Codeとやりとりする画面。始め方はClaude Codeとは?の記事にあります)に貼りつけて使えます。( )の部分は、自分の内容に書きかえてください。最初に打つ1つ目は、次のような頼み方です。

(ファイル名)を読んで、このデータの全体像を教えてください。

知りたいこと:
- 行数と、それぞれの列が何を表しているか
- データが入っている期間
- 空欄や明らかにおかしい値がある列

集計はまだしなくて大丈夫です。
このデータで答えられる問いを5つ提案してください。

最後の一行があると、分析の切り口(どこから見るか)を自分で考えなくて済みます。データを開いて「何を見ればいいか分からない」と止まってしまう時間がなくなります。

STEP 3|結果をもとに深掘り質問をする

最初の答えをもとに、さらに掘り下げます。「売上上位5社が分かりました。次に、この5社の月別の動きを見せてください」のように、会話を続けながら分析を深めていきます。

業務別の質問例

分析した数字をそのまま資料の形にするなら、Claude Codeでレポート・資料を自動生成する方法が続きの内容になります。

仕事ごとに、そのまま聞ける質問の例を並べます。この中から聞きたいものを選んで、Claude Codeの画面に打ちます。

売上・収益の分析

粗利率は、売上のうち、仕入れなどの費用を引いて残る分の割合です。

【すぐ使える質問例】
・先月の売上を商品カテゴリ別に集計して、割合も出してください
・前月比で売上が落ちているカテゴリはどれですか?
・上位10社の顧客で、全体の何%を占めていますか?
・今年の月別売上推移を折れ線グラフで見せてください
・粗利率が低い商品ワースト5を教えてください

顧客データの分析

リピート率は、一度買ったお客さんが、もう一度買ってくれる割合です。

【すぐ使える質問例】
・3ヶ月以上購入がない顧客を一覧で出してください
・新規顧客と既存顧客の比率を月別で見せてください
・顧客の平均単価を出して、単価帯ごとの分布も教えてください
・都道府県別の顧客数をランキングにしてください
・リピート率が高いカテゴリを教えてください

Webアクセスの分析

Google Analytics(Webサイトに来た人の数や動きを記録するGoogleのツール)から書き出したデータを渡したときの例です。1行目の( )は、どんなデータを渡したときの例かを示す注意書きで、書きかえる部分ではありません。

【すぐ使える質問例】(Google Analytics エクスポートデータを渡した場合)
・流入元別のセッション数と直帰率を比較してください
・先月もっとも読まれた記事トップ10を教えてください
・平均セッション時間が長いページと短いページを比較してください
・スマホとPCの比率の推移を月別で見せてください

流入元はどこからサイトに来たか、セッション数はサイトへの訪問の回数、直帰率は1ページだけ見て帰った人の割合のことです。

在庫・仕入れの分析

在庫回転率は、仕入れた商品が、どれだけ早く売れて入れかわっているかを表す数字です。

【すぐ使える質問例】
・在庫回転率が低い商品を教えてください
・月間の仕入れコストが増加しているカテゴリはどれですか?
・在庫切れが多い商品を過去3ヶ月で集計してください

分析精度を上げる質問のコツ

「期間」「比較対象」「単位」を明確にする

あいまいな質問をすると、あいまいな答えが返ってきます。

  • NG例:「売上を集計して」
  • OK例:「2026年1月〜3月の売上を、商品カテゴリ別・月別に集計してください。単位は万円で」

「なぜ?」まで聞いて、気づきの候補をもらう

数字を出してもらったあとに「なぜこうなっているか、考えられる原因は何ですか?」と聞くと、データから読み取れる仮説(たぶんこうではないか、という考え)を出してくれます。

最後に判断するのは人ですが、「気づきの候補」を出してもらう使い方として役に立ちます。集計の結果について、理由の候補を出してもらうときの例です。

さきほどの集計結果について、(例=2月だけ売上が落ちている)理由として
考えられる原因を5つ挙げてください。

条件:
- このデータから読み取れる根拠がある仮説と、データだけでは確かめられない仮説を分けて書く
- それぞれ、確かめるには何を見ればよいかも書く

「根拠がある仮説」と「確かめられない仮説」を分けさせるのが要点です。分けずに聞くと、それらしい推測が、事実のように並んでしまいます。

データベース(SQL)につないで分析する

データベースは、たくさんのデータを整理してためておく仕組みです。MySQLやPostgreSQL(どちらもデータベースの種類)につなぐ設定を一度作れば、あとは「売上を月別に集計して」と日本語で話しかけるだけで、SQLを自動で作って実行してくれます。

「SQLを書けるようになる必要はない。SQLを書かせる相手を持てばいい」という考え方です。

つなぐ設定を作ってもらうときの例です。

(MySQL / PostgreSQL)のデータベースに接続して、集計できる状態にしたいです。

接続に必要な情報は手元にあります(ホスト名・ポート・ユーザー名・データベース名)。
パスワードは設定ファイルに直接書かず、環境変数から読む形にしてください。

まず接続できるかだけを確認し、
テーブルの一覧と、それぞれが何のデータかを日本語で説明してください。
データの書き換えはしないでください。

環境変数は、パスワードなどをファイルに書かずに、パソコンの側に覚えさせておく設定のことです。テーブルは、データベースの中にある表のことです。

「パスワードは環境変数から」「書き換えはしない」の2点は、必ず入れてください。接続の情報がファイルに残ると、外にもれるおそれがあります。読むだけの状態(読み取り専用)で始めれば、まちがってデータを書きかえる事故も防げます。

注意点|データを渡す前に確認すること

  • 個人情報・機密情報の取り扱い:お客さんの個人情報が入っているデータをClaude Codeに渡すときは、会社の情報の扱いのルール(セキュリティポリシー)を先に確かめてください。
  • データのバックアップ:分析に使うファイルは、作業の前にバックアップ(写し)を取ってください。
  • 分析結果の最終確認:AIの分析結果は参考にとどめ、大事なことを決める前には、必ず元のデータと照らし合わせてください。

お客さんの名前や連絡先が入ったファイルは、渡す前に消しておくのが確実です。この作業も任せられます。分析の前に、個人が分かる列を外したコピーを作ってもらうときの例です。

(ファイル名)から、個人が特定できる列を外したコピーを作ってください。

外す列:(氏名 / メールアドレス / 電話番号 / 住所)
残す列:(購入日 / 商品名 / 金額 / 都道府県)

元のファイルは変更せず、「_分析用」を付けた別ファイルとして保存してください。

元のファイルを触らせない指定を入れておくと、手元の正しいデータが上書きされる心配がありません。

自分の案件管理表で「時間の使い方」を見直した話

自分用のスプレッドシートに、案件名・作業時間・カテゴリだけを毎日記録していました。以前は月末にざっと見返す程度で、改善にはつながっていませんでした。

Claude Codeに「このCSVから、カテゴリ別の作業時間と前月比を出して」と自分のデータだけを渡して試しました。クライアント名や連絡先は、分析前に自分で削除しています。

返ってきた表で「確認・調整の作業時間が増えている」ことがはっきり見え、週次で見る指標を2つに絞ることにしました。数値の解釈はあくまで参考にとどめ、最終判断は自分で行っています。

よくある質問

Q. データが大きい場合(数万行)でも対応できますか?

A. 対応できますが、ファイルが大きいと処理に時間がかかることがあります。必要な列や期間に絞ってから渡すと、早く進みます。

Q. SQLのデータベースに接続するには何が必要ですか?

A. データベースの接続情報(ホスト名・ポート番号・ユーザー名・パスワード・データベース名)が必要です。接続の設定のしかたは、Claude Codeに「MySQLに接続する設定を作ってください」と頼めば教えてもらえます。

Q. 機密情報が含まれるデータを渡しても大丈夫ですか?

A. お客さんの個人情報や機密のデータを渡すときは、会社のセキュリティポリシーを確かめたうえで判断してください。気になるときは、名前や連絡先などを伏せたダミーデータ(ためし用のデータ)で試してください。

Q. 分析結果はどれくらい信頼できますか?確認は必要ですか?

A. 計算の正確さは高いですが、「なぜこうなったか」という読み解きは、あくまで仮説です。大事なことを決める前には元のデータと照らし合わせ、最後の判断は必ず人がしてください。

Q. Excelファイル以外のデータも分析できますか?

A. CSV・TSV・JSONの形式にも対応しています。画像(PNG・JPGなど)も読みこめて、Claudeが中身を見られます。PDFも読めます(2026年10月16日確認)。10ページを超える長いPDFは、ページの範囲を指定して、1回に20ページまで読みます。範囲を指定して読むには、popplerというソフトに入っている pdftoppm が要ります。Macなら brew install poppler で入れられます。

まとめ

ExcelやCSVを作業用のフォルダに置けば、確かめたいことを日本語で頼めます。SQLやExcelの関数にくわしくなくても、最初の整理に使えます。売上、お客さん、アクセスのデータなど、仕事ごとの質問の例は、そのまま使えます。

聞くときは「期間・比較対象・単位」をはっきりさせると、答えの精度が上がります。分析の結果をどう使うかの最後の判断は、必ず人がします。

「データを持っているのに使えていない」という状況は、今日から変えられます。まずは手元のExcelファイルを1つ作業用のフォルダに置き、「このデータの全体像を教えて」と頼んでみてください。

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小松 直

小松 直

LP・コーポレートサイト・ECサイトの制作ディレクションを行うフリーランスWebディレクター。Web制作歴5年、ディレクション歴2年。

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